イチ押し、人気アイテムは・・・?
●額賀章夫(ぬかがあきお)さんの作品
茨城県在住の額賀章夫さんの作品を置いているところは関西でも少ないそうです。
土ものが中心で、↑この作品は「錆粉引き」という、一般的な粉引きとは違う独特の渋い風合いが魅力。
お客さまの声から生まれた商品がならぶことも。
ちょうど京都Styleが取材に訪れた際も、額賀さんのマグカップがお客様の目に留まり、プレゼントとしてご購入になりました!
●長谷川奈津(はせがわなつ)さんの作品
長谷川奈津さんの作品は優しさと、凛とした表情を併せ持った器です。
現在、草星さんには11名の作家さんの器が並びます。普段使いの器が中心です。
「ちゃんと」食べることが大事だから・・・
店主、羽山さんいわく・・・
突き詰めていえば、「ちゃんと食べてほしい」という期待があるのです。
私自身、小さいころから母にきちっとした食事を食べさせてもらっていました。栄養バランスもよく、好き嫌いの無いように育ててもらいました。
これまであまり大きな病気をしていないのは、やはり子供のころにしっかり食べていたおかげかな~と感じます。
豊かな時代に生きる今の子どもたちでも、バランスよく、まともに食べられていない子どもたちがいる、そんな子達が怒りやすかったり、問題を抱えている例も少なくないと聞きます・・・
忙しい中でも、大人が「食べること」を出来る限り大切にして、子どもたちにとっても楽しい食卓になればいいな~という気持ちがあります。
器で料理が楽しくなり、食生活の改善につながっていくと嬉しいです。
また、若い世代のお嬢さんが、
このカップでお茶を飲むと美味しい~とか、
このお皿でケーキ食べると美味しい!といった思いから出発して、
いつか家庭を持ったときに、食事にも気を配り、家族の丈夫な身体をつくっていけるということにどこかでつながっていけばいいなと思うのです。
文化を守る・・・
また店主の羽山さんは、時々ご来店になるお客様で、外国にお住まいの方や留学されている方のエピソードを語ってくださいました。
お客さまの多くが海外で生活していると、日本の食文化や器の繊細さが恋しくなられるそうです。外国での環境を味わったからこそ、器に対する愛着が生まれてきて、日本に帰ってこられるとひょっこりお店に来られるのだとか・・・
やきものも日本のよき文化だからこそ、下火にならないよう良さを伝えたいし、「良いもの」を選び大切に使う人が増えて欲しい。良いものが生まれ出てくるような文化水準や環境を守っていけたらいいですね。
と、羽山さんは語っておられました。
スタッフさん紹介
店主 羽山さん
-------このお店を開いたきっかけは・・・?
元々やきものが好き、そして食べることも好き。「自分が本当に好きなものだけを置いたお店をすれば?」という知人の声に後押しされて、2003年にスタートしました。
田舎の家に古いものが沢山残されていたのもあって時代のあるものにも惹かれるようになりました。
木のもの、布もの、フォークアートも好きです。
-------ご自身おお宅のインテリアや生活のこだわりなど教えてください。
観賞用よりも生活の中で使える気さくなもの、が好きです。
手作業のみで作られたものからは、特に作り手の人間味が感じられて愛着を感じます。新しいものでも、古いものでも。
しかし細部までのこだわりはありません・・・(笑)
------休日の過ごし方は?
美術館や博物館にはよく行きます。やきものに限らず・・・勉強になります。
落語や文楽、古典芸能が好きなのですが、なかなか共通の趣向の友達がいないのが淋しいところです。
------お客様にどんなアドバイスができますか?
自分が気に入った器を使うことで、美味しさや食事の楽しみが増すと信じています。食卓の話題の一つになったりします。
豊かな感性を育てるきっかけにも。
予算より高いと思っても、本当に気に入ったもの、長く大切に使うであろうものを、二つ買うつもりで一つ持たれるといいと思います。
生活の価値観を何処におくかは人それぞれですが、こちらに来て下さるお客さまはお湯吞み一つでも「落ち着くな」「楽しいな」「また頑張ろう」と思って下さる方だと思います。そんな方達に出来るだけ手頃な価格で、器を手にして貰いたいと思っています。
器は使ってみると更によさが増します。
見てるだけではわからないことがあります。
感性に触れたものはぜひ家に連れて帰って、愛情を持って使ってみて下さい。